今晩は。大福院住職の妻です。
久しぶりのブログとなってしまいました。
今年も、10月31日の大般若経転読会と、11月1日の回峰行を無事に開催することができました。
今回、奈良よりお越し頂いた、春に信者さんになられた方が、大般若経転読会の約一週間前から
滞在されていました。
役行者にゆかりのある、葛城山の近くにお住まいで、今まで熊野や吉野山にも登られたとか。
大福院の行場も案内でき、転読会の前にいったん奈良に戻る予定のところを、寺養生したいとい
うことで、2泊お寺でゆっくりされた後、剣山に登って、また大福院に戻り、転読会と回峰行に参加されました。
剣山から合流した大阪のご友人も初めて大福院を訪れて下さり、転読会と回峰行に参加されました。
その方は、浄土真宗の大学を卒業されているけれど、その時は特に仏教に興味があったということではなかったそうで、その後に密教に出逢い、高野山に通ったりして、仏教について学ばれたり本を読まれたり、山を歩かれたりしたのだそうです。後から振り返るとご縁だなぁと、塩江温泉に入りながら語ってくれました。
今回、大福院の回峰行に奈良の方が声をかけて下さったそうですが、回峰行と言えば、千日回峰行という、とても厳しい行のことをイメージされていていて、「回峰行だよ?!」と、話したということを聞かせてもらい、逆に私が、回峰行というものへの向き合い方が本来のものだと感じさせてもらいました。
ふと目に留まった大福院の本棚にある、「回峰行の祖 相応さん」という本を読み始めたのでした。
大福院の回峰行は、毎月朔日に、祈りながら、大福院の山(土佐山)~平賀山頂の平賀八幡神社~そこから山を下り国道を歩き、中村八幡神社~88仏~竜王の滝、そしてその途中途中の、お地蔵様や磐座に祈り歩くもので、約4~5時間のものですので、普段歩きなれていない方でも歩き切れるものですが、軽く歩けるものではないです。
ですが、今回皆さま清々しく歩かれたとのことで、疲れたという感想はなかったのでした。
もうお一人参加された男性は、坐禅をしてみたいということでしたが、坐禅の前に回峰行があるとご案内すると、歩きますとおっしゃり参加されました。
体力がある方だったので、すごくよかったと、また参加したいということでした。
その方と、終わってからお話しできたのですが、中学生の頃にある出来事をきっかけに、自分自身で自分を守れるようになろうと、いろいろ調べているうちに密教にたどり着き、本を読んだり般若心経を唱えたり、御真言を覚えたりしたそうです。o
それぞれに、行や役行者、そして仏教や密教に出逢い興味を持ち学んだお話を聞けた時間、
そして私達が大福院に出逢ってから起こった出来事や仏縁などを、たくさん聞いて頂けた時間が
本当に有難い時間でした。
今年は坐禅断食を開催しなかったので、住職の誕生日に毎年私の母が送ってくれるきりたんぽを多めに送ってもらい、皆さんと一緒に食べることもできました。
相応さんの話に戻りますが、円仁さんが「比叡山に不動明王様が生きていらっしゃるようだ」とおっしゃるほど、素晴らしい僧だったようで、供花を毎日欠かさずされたり、自分より先に他の修行僧を得度させようとしたりと、とてもお優しい方だったそうです。得度の後に、行に入られ、12年籠山行中は、比叡山の山をとにかく歩き回ったとのことです。
そして、山の中で薬師如来様が現れた、ということがこの本には書かれています。
眞圓さんも、この山の道を作り、また案内する間に、お薬師様の石像を見つけたことがあり、
そのことと重なるなぁと思いました。
日頃からもっと山を歩きたい、山を歩くと体調が整う、とよく言っていますが、
今回奈良から参加された方も、とにかく山に入ると元気になるそうで、回峰行の間に、
30日回峰行して最後に大般般若経転読会をすることなどを思い浮かべた、と話してくれました。
相応さんは、12年籠山中に転読会もされていたようです。
いつか(可能なら来年)、30日回峰行を大福院で開催できたらいいなぁと、相応さんの生き方を
知るにつれ感じています。
もともと、行者に興味を持ったのが、お坊さんになるきっかけだった眞圓さん。
そして、行に興味のある方が大福院と出逢って下さったことは、とても大きなことなのではないかと感じています。
12月8日は、久しぶりに、行者道を歩こうを開催します。 行場は行かずに、山頂不動堂~平賀八幡神社を歩き、また戻るというコースです。
1年の感謝を込めて、不動堂と八幡神社さんのお掃除をします。